history for peace’s blog

このブログでは、history for peace がイベントのお知らせや活動報告を随時配信していきます。

【開催報告】継承カフェ特別編 女性たちの77年~日本軍「慰安婦」を訪ねて~

これまで『継承カフェ』では、戦争を体験していない世代がどのように戦争体験の継承をしていくべきかという趣旨のもと、イベントを行ってきました。

今回は『継承カフェ特別編』として、日本軍「慰安婦」について実際に被害に遭われた女性たちへ聞き取り活動をされているお二人をゲストとしてお招きし開催しました。

日本軍元「慰安婦」女性たちの証言の聞き取り活動をしており、韓国・フィリピン・台湾などの被害女性たちと交流してきた蒔田直子(まきたなおこ)さん、そしてインドネシア南スラウェシ州で日本軍性奴隷制研究とサバイバーへの聞き取りを行なっている鈴木隆史(すずきたかし)さんに日本軍「慰安婦」の実態や、現在の元「慰安婦」の方たちの状況についてお話しいただきました。

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〈第一部〉ここが知りたい!30分で語る日本軍「慰安婦問題」の今

日本軍「慰安婦」の女性たちと交流してきた蒔田直子(まきたなおこ)さん。

慰安所が作られた場所と連行された女性たちの実態、現代まで続く日本軍「慰安婦」をめぐる裁判や外交問題、実際に聞き取りをした被害女性の証言の紹介などをしていただきました。

相手国との条約・裁判で日本軍「慰安婦」をめぐる問題は解決したのでは?という疑問や、なぜ被害女性たちは今も活動しているのかという疑問についてもお話しいただきました。        

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〈第二部〉インドネシア南スラウェシ州で日本軍性奴隷にされた少女たち

インドネシア南スラウェシ州で日本軍性奴隷制研究とサバイバーへの聞き取りを行なっている鈴木隆史(すずきたかし)さん。

日本政府の謝罪と賠償金についてのお話、また日本軍による強制連行の証言・慰安所の実態を実際の日本軍性奴隷被害者のインタビュー映像とともにご紹介いただきました。実際に現地に足を踏み入れないと聞くことができない証言を映像でご紹介頂きました。大変貴重な機会となりました。

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蒔田さん・鈴木さんのお話しに対する質問・感想

・今回はとても深い学びの体験になりました。

・当事者の方の声や活動がよくわかり、大変よかったです。

・お二人のお話が、長年この問題に関わってこられた方ならではの具体的なお話で、説得力のあるものだった。

・「慰安婦問題」の課題がたくさん提出されたので、それらをまとめ深めさらに広く共有できるようにしたい。

アジア女性基金が日本軍「慰安婦問題」の解決につながらなかった理由は何か。

・若い世代は、問題解決に楽観的なのか。若い世代も謝罪をしていくのか。

・被害女性たちが日本政府・国民に求めていることは何か。

インドネシアでは「慰安婦」にされた女性に対して、支援や交流はどのような状態か。

など 

全体を通して

今回のイベントには40名近くの参加がありました。10代から70代までの多様な世代の方々にご参加いただき、スタッフ一同大変感謝しています。

また、アンケートでは90%の方が「満足した」「ある程度満足した」とご回答され、満足度の高いイベントとなりました。

 

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全体の写真

今回の報告は以上となります。

history for peaceでは、今後も様々なイベントを開催していきますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。