history for peace’s blog

このブログでは、history for peace がイベントのお知らせや活動報告を随時配信していきます。

【5/7開催】<読書会>ラーゲリの女たち -Women in Siberia-

 

太平洋戦争終結後、60万人もの日本兵や民間人が旧ソ連に連行された「シベリア抑留」。


そこに女性たちもいたことをご存知でしょうか? その多くは無事帰国しましたが、収容所で出産を経験したり、旧ソ連の女性たちと親しくなったり、またはそのまま定住したりとさまざまな道をたどりました。


今回のイベントでは、これまであまり注目されてこなかった女性たちの体験をまとめた書籍『女たちのシベリア抑留』を基に、著者の小柳ちひろさんをゲストにお迎えして「もしも自分がそこにいたら」を女性の読者の皆さんと一緒に考える場にしたいと思っています。


戦争が起こったら、女性たちは何に直面するのでしょうか。ジェンダーの視点から戦争を考えると何が見えるでしょうか。


小柳さんには読者のみなさんが本を読むなかで感じた疑問などにじっくりお答えいただく予定です。


貴重な機会ですのでぜひご参加ください!


※本イベントは性自認が女性の方限定となっております

 

【開催概要】

・日時:2023年5月7日(日)13:30~16:30
・場所:九段生涯学習館(東京都千代田区九段南1-5-10)
※2階ギャラリーでシベリア抑留の絵画展示会「平和と人権を考えるスケッチ・パネル展 2023 次世代に伝える悲劇の記憶と教訓 シベリア抑留 1945~1956⇒2023」も開催されています。こちらも併せてご覧ください。
・参加費:無料
・対象:シベリア抑留や戦争をジェンダーの視点で考えたい方(※性自認が女性の方限定)
・定員:10名(先着順)
・主催:history for peace

※この本には性暴力などセンシティブなテーマも含まれており、参加者が安心安全の場で自由に感想をお話しいただけるようにするため、今回は性自認が女性の方限定の会とさせていただきます。ご了承ください。

 

【プログラム】

・小柳さんのお話
・『女たちのシベリア抑留』を読んでの感想共有
  ※同書を読んできていただくことが前提になります
・質疑応答

 

【ゲスト】

小柳ちひろさん

ドキュメンタリーディレクター。1976年秋田県生まれ。同志社大学卒業後、映像製作会社テムジンに入社。2008年よりNHK「戦争証言プロジェクト」に参加。「女たちのシベリア抑留」はドキュメンタリー作品として2014年文化庁芸術祭賞優秀賞他受賞。「NHKスペシャル 女たちの太平洋戦争 従軍看護婦 激戦地の記録」(2015年放送文化基金賞他)なども製作。2015年度放送ウーマン賞受賞。

 

【申し込み】

参加にはお申込みが必要です。
以下リンクよりお申込みください。
(定員に達し次第締め切ります)

https://bit.ly/event-women-in-siberia-20230507

 

【アクセス】

九段生涯学習(東京都千代田区九段南1-5-10)
東京メトロ東西線半蔵門線都営地下鉄新宿線
「九段下」駅下車 6番出口前
 

 www.kudan-ll.info

 

 

【連絡先】

history for peace
E-mail: historyforpeace@gmail.com
HP: http://historyforpeace.org/  
Twitter: https://twitter.com/historyfpeace2

【開催報告】ワークショップ『絵本 おこりじぞう』朗読で考える平和教育 2022.03.27

広島の原爆を描いた『絵本 おこりじぞう』。

今回のイベントでは、戦後日本の平和教育において重要な役割を果たしてきたこの物語を教材に、絵本の朗読を通して子どもたちと戦争と平和をどう伝えていくのかなどを、挿絵を描かれた故・四國五郎さんのご長男・光さんをゲストに迎え、ワークショップ形式で皆さんとお話しさせていただきました。

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〈前半〉絵本朗読、ワークシート記入、ファーストインプレッション共有、絵本の基本情報解説、四國光さんによるお話し

スタッフによる絵本の朗読の後、参加者の皆さんに質問形式のワークシートを記入いただきました。

皆さんが『絵本 おこりじぞう』にどのような印象を持たれたのか、最初の感想を共有した後、絵本の基本情報と広島の原爆についての解説を行いました。

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スタッフによる絵本の基本情報と広島の原爆についての解説

前半の締め括りには、ゲストの四國光さんより、お父様である五郎さんについてや『絵本 おこりじぞう』にまつわるエピソードをお話しいただきました。

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小学校の教科書に掲載された『おこりじぞう』について語る四國光さん

〈後半〉ワークシートを使ったポイント解説、感想共有などコミュニケーションの時間

前半に記入いただいたワークシートを使い、子どもたちに絵本を読み聞かせる際のポイントや、平和教育のあり方、考え方などをスタッフが解説。途中、四國光さんや参加者の皆さんにもお話しいただきながら、進めていきました。

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スタッフによるポイント解説

参加者の皆さんからは以下のようなご意見をいただきました。

・自分の子どもに戦争について訊かれたら、どんな風に答えたらいいか知りたいと思って(今回のイベントに)参加しました。『絵本 おこりじぞう』を読んだ子どもたちに「もし、自分がこの女の子と友達で、画面越しにこの光景を見ていたらどんな気持ちになるかな?」と訊いてみたいと思いました。

・四國光さんのお話しを聴くことのできた、大変貴重な機会でした。ありがとうございます。

・子どもたちに質問を投げかけるためには、子どもたち自身の知識のインプットが必要だと思いました。その知識をどのようにインプットしてもらい、質問をするのがいいでしょうか?

・人間は生まれながらに人を殺したり、戦争をしたいと思っているわけではなく、教育の過程でそのような心が生じると思うので、教育がとても大事なことだと思いました。

・朗読を聴いてみて、戦争の怖さ、不気味さが鮮明に伝わってくる絵本だと感じました。

・子どもと(戦争の)絵本を読むにあたり、一旦自分の感情を抜きにして説明をした後に、改めて自分の気持ちを一緒に伝えるという解説が印象に残りました。

四國光さんからのメッセージ

『絵本 おこりじぞう』には様々な方からの感想が寄せられます。その中に時折、「子どもを過度に怖がらせるな」「子どもにこういうものが必要なのか」というご意見があります。

これは非常に大事なポイントで、私は逆に “正しく怖がる”ということは、人間の成長にとってとても重要だという考え方を持っています。

怖がるという感情は、人間が本能的に備えている危機回避能力であり、危機回避のためのセンサーのようなものだと思います。人間は怖がることで危険を回避し、生き延びてきた、そういうことではないでしょうか。

実際の戦闘で戦争を知るということは許されない事です。だから、絵や映画、絵本など、物語として表現されているものを子どもたちに触れさせ、戦争を知り、体験してもらう。そのことにより本当の戦争に近づかないようにする。そのための手段として「表現物」が極めて有効なのではないかと思います。そうして蓄積され、育てられた戦争に対する嫌悪感が、一番確かな戦争への「抑止力」になるのではないでしょうか。

父の絵は「炭鉱のカナリヤ」のような存在です。「危ないぞ!大丈夫か!」とずっと警告を鳴らし続けている。『おこりじぞう』は、その中のひとつだと思っています。

全体を通して

今回のイベントには30名近くの参加がありました。10代から70代までの多様な世代の方々にご参加いただき、スタッフ一同大変感謝しています。

また、アンケートでは90%の方が「満足した」「ある程度満足した」とご回答され、満足度の高いイベントとなりました。

今回のような形式のイベントは初めてということもあり、運営上、行き届かない点も多々あったかと思います。回を重ねるごとにスタッフも精進していきたいと思っておりますので、これからのhistory for peaceの活動を見守っていただけますと幸いです。

 

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全体の様子

今回の報告は以上となります。

イベントに多大なご協力をいただきました四國光さん、参加者の皆さん、本当にありがとうございました。

 

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絵本 おこりじぞう (金の星社の絵本) :山口勇子/沼田曜一/四国五郎 - 金の星社

【参加者募集】ワークショップ 『絵本 おこりじぞう』朗読で考える平和教育

 

お母さんから子供へ、先生から生徒へ。

子供たちに戦争や平和を伝える時、あなたはどんなことを考えていますか?

 

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広島の原爆を描いた『絵本 おこりじぞう』は、幼児向けの読み物としてだけでなく、戦後日本の平和教育において重要な役割を担ってきた物語です。

今回のイベントでは絵本の朗読を通し、子供たちへ読み聞かせる際に意識してみたいポイントを解説したり、戦争などのネガティヴだけれど避けて通れないテーマをどう子供たちに伝えるかなども皆さんとお話しする会にしたいと思います。

 

\ NEWS !! /

スペシャルゲストとして『絵本 おこりじぞう』の挿絵を描かれた画家であり詩人の故・四國五郎さんの長男、光さんをお迎えすることになりました!

満州出兵、シベリア抑留など、過酷な戦争体験者であるお父様の歩んでこられた道や、『絵本 おこりじぞう』にまつわるエピソードなどもお話ししていただく予定です。

 

開催概要

・日時:2022年3月27日(日)14:00~16:00

・場所:オンライン開催(Zoom)

・参加費:無料

・対象:『絵本 おこりじぞう』を読んでみたい・子供に読み聞かせをしたいと考えている方、太平洋戦争や平和教育に興味のある方

・定員:30名

・主催:history for peace

 

お申し込み

以下のリンクからお申し込みをお願いします。

URL:  https://forms.gle/qEypfdY44SWjvNAr8

※お申し込み後、5分経っても自動返信メールが届かない場合は、 historyforpeace@gmail.com  までご連絡ください(icloud.comへは送信できない場合があります)

 

参加方法

(1)お申し込み完了後、自動返信メールが届きます。

(2)当日、時間になりましたら、Zoom会議にご参加ください。(開始5分前より順次参加承認します)

 

当日の内容

(1)スタッフによる『絵本 おこりじぞう』の朗読。

(2)簡単な質問形式のワークシート記入。

(3)四國光さんによる、画家・四國五郎さんのお話し、『絵本 おこりじぞう』にまつわるエピソード紹介。

(4)ワークシートを使ってのポイント解説やレクチャー(視聴者参加型)

(5)感想共有などコミュニケーションの時間。

※途中、5分程度の休憩時間を設けます。

※閉会後、30分間程度フリートークの時間を設けます。時間内に話しきれなかったこともぜひお話しください(参加、退出自由)

 

【当日ご用意いただくもの】

紙、ペンなど(PCやスマートフォンで入力できない方)

※絵本の挿絵・テキストはZoom画面に映写いたしますが、データ等での配布はいたしません。お手元で開きながら参加されたい方はご自身でご準備ください。

 

【教材紹介】

『絵本 おこりじぞう』

山口勇子・原作 沼田曜一・語り文 四国五郎・絵

発行所 / 株式会社 金の星社 初版発行 / 1979年11月

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『絵本 おこりじぞう』表紙

絵本はこちらからご購入いただけます。

 

【ゲスト紹介】

四國 光(しこく ひかる)

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1956年広島市生まれ。四國五郎長男。早稲田大学第一文学部卒業。

(株)電通にてマーケティング局長、(株)電通コンサルティング取締役兼務等歴任。

加えて、水中撮影のプロデュース作業、スポーツ作業などに携わる。

職業潜水士。NPO法人吹田フットボールネットワーク設立代表。ボランティアとして地域のスポーツ振興作業に携わる。

定年退職した現在は、父四國五郎が残した膨大な作品群を活用し、展覧会や出版等を通じて、戦争の記憶を次世代に継承する活動に従事。

 

※本イベントに関するお問い合わせはhistoryforpeace@gmail.comまでお願いいたします。

 

<お申し込みはこちらから>

URL:  https://forms.gle/qEypfdY44SWjvNAr8

 

【お問い合わせ】

history for peace

E-mail: historyforpeace@gmail.com

HP: http://historyforpeace.org/  

Twitter: https://twitter.com/historyfpeace2

【開催報告】継承カフェ特別編 女性たちの77年~日本軍「慰安婦」を訪ねて~

これまで『継承カフェ』では、戦争を体験していない世代がどのように戦争体験の継承をしていくべきかという趣旨のもと、イベントを行ってきました。

今回は『継承カフェ特別編』として、日本軍「慰安婦」について実際に被害に遭われた女性たちへ聞き取り活動をされているお二人をゲストとしてお招きし開催しました。

日本軍元「慰安婦」女性たちの証言の聞き取り活動をしており、韓国・フィリピン・台湾などの被害女性たちと交流してきた蒔田直子(まきたなおこ)さん、そしてインドネシア南スラウェシ州で日本軍性奴隷制研究とサバイバーへの聞き取りを行なっている鈴木隆史(すずきたかし)さんに日本軍「慰安婦」の実態や、現在の元「慰安婦」の方たちの状況についてお話しいただきました。

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〈第一部〉ここが知りたい!30分で語る日本軍「慰安婦問題」の今

日本軍「慰安婦」の女性たちと交流してきた蒔田直子(まきたなおこ)さん。

慰安所が作られた場所と連行された女性たちの実態、現代まで続く日本軍「慰安婦」をめぐる裁判や外交問題、実際に聞き取りをした被害女性の証言の紹介などをしていただきました。

相手国との条約・裁判で日本軍「慰安婦」をめぐる問題は解決したのでは?という疑問や、なぜ被害女性たちは今も活動しているのかという疑問についてもお話しいただきました。        

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〈第二部〉インドネシア南スラウェシ州で日本軍性奴隷にされた少女たち

インドネシア南スラウェシ州で日本軍性奴隷制研究とサバイバーへの聞き取りを行なっている鈴木隆史(すずきたかし)さん。

日本政府の謝罪と賠償金についてのお話、また日本軍による強制連行の証言・慰安所の実態を実際の日本軍性奴隷被害者のインタビュー映像とともにご紹介いただきました。実際に現地に足を踏み入れないと聞くことができない証言を映像でご紹介頂きました。大変貴重な機会となりました。

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蒔田さん・鈴木さんのお話しに対する質問・感想

・今回はとても深い学びの体験になりました。

・当事者の方の声や活動がよくわかり、大変よかったです。

・お二人のお話が、長年この問題に関わってこられた方ならではの具体的なお話で、説得力のあるものだった。

・「慰安婦問題」の課題がたくさん提出されたので、それらをまとめ深めさらに広く共有できるようにしたい。

アジア女性基金が日本軍「慰安婦問題」の解決につながらなかった理由は何か。

・若い世代は、問題解決に楽観的なのか。若い世代も謝罪をしていくのか。

・被害女性たちが日本政府・国民に求めていることは何か。

インドネシアでは「慰安婦」にされた女性に対して、支援や交流はどのような状態か。

など 

全体を通して

今回のイベントには40名近くの参加がありました。10代から70代までの多様な世代の方々にご参加いただき、スタッフ一同大変感謝しています。

また、アンケートでは90%の方が「満足した」「ある程度満足した」とご回答され、満足度の高いイベントとなりました。

 

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全体の写真

今回の報告は以上となります。

history for peaceでは、今後も様々なイベントを開催していきますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

【1月15日開催】継承カフェ特別編 女性たちの77年~日本軍「慰安婦」を訪ねて~

日中戦争・太平洋戦争当時、日本軍は侵攻したアジア・太平洋の各地で数多くの「慰安所」を設けました。

今回、長年にわたり元日本軍「慰安婦」の方たちに寄り添い、話を聞いてきたお二人にお話しを伺います。

慰安婦」問題の解説もありますので、あまりよく知らないという方も大丈夫。

今まであまり知られてこなかったインドネシアの元「慰安婦」の方々のお話しも聞ける貴重な機会です。

ぜひご参加ください。

 

【開催概要】

・日時:2022年1月15日(土)19:00~21:00(終了後感想共有の時間があります)

・場所:オンライン開催(Zoom)

・参加費:無料

・対象:日本軍「慰安婦」問題を基本から知りたい方、元「慰安婦」の方の体験を知りたい方

・定員:20名

・主催:history for peace

 

【お申し込み】

以下のフォームからお申し込みをお願いします。

URL: https://bit.ly/HfP-2022-Jan

 

※お申し込み後、5分経っても自動返信メールが届かない場合は、 historyforpeace@gmail.com  までご連絡ください(icloud.comへは送信できない場合があります)

 

【参加方法】

(1)申し込み完了後、自動返信メールが届きます。

(2)当日、時間になりましたら、Zoom会議にご参加ください。(開始5分前より順次参加承認します)

 

【当日の内容】

(1)プレゼンター(2名)によるお話しを第一部、第二部に分けて聴きます(途中、休憩あり)

(2)プレゼンターへの質疑応答を行います。

※閉会後、30分間程度感想共有の時間を設けます。時間内に話しきれなかったこともぜひお話しください(参加、退出自由)

 

<第一部>ここが知りたい!30分で語る日本軍「慰安婦問題」の今(蒔田直子さん)

日本軍「慰安婦問題」の基本的なポイントを解説します。また、長年にわたり各国の元「慰安婦」の方たちと向き合ってきた蒔田さんが、なぜ交流を続けてきたのか、お話し頂きます。

 

<第二部>インドネシア、南スラウェシで日本軍性奴隷にされた少女たち(鈴木隆史さん

インドネシアにおける日本軍政の特徴や、なぜ日本軍「慰安婦」問題がこれまで明らかにされてこなかったのかについて簡潔に説明します。また、インドネシアで聞き取りをした日本軍性奴隷被害者のインタビュー映像をご覧いただきます。

 

【プレゼンター紹介】

 

<第一部>蒔田直子さん

1954年静岡市生まれ。同志社大学在学中に京都市東九条で開校された「オモニ学校」(在日コリアン1世の女性たちの夜間学校)に参加する。同志社大学の女子寮で寮母として働きながら複数の市民運動に関わり、2003年頃から日本軍「慰安婦」女性たちの証言を聴く活動を始め、韓国・フィリピン・台湾などの被害女性たちと交流してきた。

 

著書:
『11月のほうせん花ー在日オモニの手記』皇甫任・蒔田直子編、径書房、1990年 
『大学生活の迷い方』岩波ジュニア新書、2014年

 

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<第二部>鈴木隆史さん

1957年生まれ。桃山学院大学兼任講師、京都女子大非常勤講師。インドネシア語通訳

専門はインドネシア地域研究、特に海域世界研究およびドキュメンタリー論。

1985年末から6年間インドネシアボゴール農科大学大学院に研究生として在籍。漁村でサメ漁業とフカヒレ貿易について調査・研究。

2013年からインドネシア南スラウェシ州で日本軍性奴隷制研究とサバイバーへの聞き取りを行っている。

 

著書:

「兵補たずね歩き記」『インドネシア兵補の訴え』日本インドネシア兵補協会編、梨の木舎、1993年

『フカヒレも空を飛ぶ』梨の木舎、1994年

「ドキュメンタリー鯨絵巻」、南出和代・木島由晶編『メディアの内と外を読み解く』せりか書房、2018年

「サメ資源保護と魚食文化」秋道智彌・角南篤編『日本人が魚を食べ続けるために」西日本出版社、2019年

 

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<申し込みフォーム>

URL: https://bit.ly/HfP-2022-Jan

 

【お問い合わせ】

history for peace

E-mail: historyforpeace@gmail.com

HP: http://historyforpeace.org/  
Twitter: https://twitter.com/historyfpeace2

【開催報告】『戦没者慰霊碑巡り』の著者にきく〜レイテ島・ルソン島〜

 

これまで『継承カフェ』を中心に戦争を体験していない若い世代にどのように戦争体験の継承をしていくべきかという趣旨のもと、イベントを行ってきました

去る20211017、また違った角度から『戦争』について活動をされている方をお招きして開催しました。

 

 

今回のイベントは、フィリピンを中心に海外の慰霊碑を巡っている山上貴広(やまかみたかひろ)さんに、レイテ島・ルソン島で起こった戦争と慰霊碑についてを中心に語っていただきました。

 

 

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〈前半〉レイテ島の戦いと慰霊碑

 前半のレイテ島では、まず写真とともに地理説明を交えながら、この地で8万人もの戦死者を出したレイテ島の悲惨な当時の戦闘状況を語っていただきました。戦闘状況では特に激戦地であったリモン峠や日本軍の自活戦闘(自分で武器や食事を準備して戦えという意)が行われたカンギポット山周辺など、細かな戦闘経過記録を紹介して頂きました。また、レイテ島には多くの日本軍慰霊碑が残されており、現地に行かれた山上さんならではの豆知識を交えて紹介して頂き圧巻の内容でした。

 

 

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〈後半〉ルソン島の戦いと慰霊碑

後半のルソン島もレイテ島同様に説明して頂きましたが、こちらでは現存する慰霊碑や博物館などの現状を中心にお話ししていただきました。ルソン島にある慰霊碑などは1970年代に慰霊巡拝団が盛んに訪れていたということでしたが、年々その巡拝者数も激減。どんどん廃れていき、現在では3分の1程度しか残されていません。こうした現状の中で慰霊碑は残すか残さないか、残していくにはどうしたら良いのか、問題提起をして頂きました

 

 

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山上さんのお話しに対する質問・感想

・戦車に爆弾を抱えて自爆する戦い方もあるのですね。そして、現地の住人の方が管理してくれている小さな慰霊碑があるのも知らなかったです。

・「慰霊碑を訪れる日本人がほとんどいないこと」、「慰霊碑が埋設される」との情報にはショックを受けました。しかし、山上さんのおっしゃる通り現地の方の生活もありますし、仕方のないことだと思います。なるべく早く私も現地を訪れる必要があると強く感じました。

・慰霊碑という角度からの戦争の話は新鮮でした。

・フィリピン人側の被害についても聞いてみたかった。

 

・数値には、当時日本統治下にあった朝鮮半島出身者や台湾出身者なども含まれていたりするのか。

・慰霊碑の形状や表記の違い(漢字のみ・英文ありなど)は建立した人が決めていたりするのか。

 

など

 

全体を通して

今回のイベントには30名近くの参加がありました。20代から70代までの多様な世代の方々にご参加いただき、スタッフ一同感謝致しております。

 

また、アンケートで90%の方が「満足した」「ある程度満足した」とご回答され、満足度の高いイベントとなりました。

 

 

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全体の様子

 

 

今回の報告は以上となります。

 

history for peaceでは、今後も様々なイベントを開催していきますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

【保存版】親族の軍歴や足取りを調べる方法

「太平洋戦争で戦死したおじいさんについて知りたい」

「叔父が戦争に行っていたらしいけれど、話を聞く前に亡くなってしまった」

「遺品の整理をしていたら戦地からの手紙が出てきた」

きっかけは様々ですが、先の大戦へ従軍された方のご親族が軍歴を調べているというお話をよく耳にします。
それは何故か?終戦から70年以上が経過し、ご本人はもちろん、当時を知る方々がほぼいなくなってしまったからです。
しかし、いざ調べようとしても、終戦時における日本軍の総兵力は334万5100人(厚労省援護局調べ、1945年8月15日時点の兵数)。
この膨大な人数の中から特定の個人を調べることがいかに難しいかは想像に難くありません。

そこで、ご遺族の方々が少しでも情報を得られるよう、本ページでは実際に戦死したご先祖様を調べた筆者が軍歴のたどり方をご紹介したいと思います。

 

 

 

 

1. 軍歴証明書を取得しよう

  • 軍歴証明書とは?
    軍歴証明書とは、厚生労働省都道府県が発行する、主に満州事変以後に従軍した旧陸海軍軍人・軍属・従軍文官の召集から除隊までの履歴を記録した文書です。
    旧軍人の恩給や各種共済組合の退職年金の手続きの際などに、軍歴を照会する必要があるため、このような証明書が発行されています。
    これであれば、特定の個人についてでも、信憑性のある情報が入手できる可能性が高いですよね。

 

  • 何が書かれているの?
    氏名、官職、叙位叙勲等、招集時期、出航した港、配属、任官、進級、従軍記録、賞罰、傷病と治癒に関する記録、招集解除時期など。
    詳細な記録なので、これだけでも大きな情報源になりそうです。

 

  • 何処に開示請求するの?
    陸軍軍人、軍属・・・終戦時に本籍のあった都道府県の担当部署(社会福祉担当部署など)
    陸軍文官・・・厚生労働省(社会・援護局 援護・業務課)
    海軍・・・厚生労働省(社会・援護局 援護・業務課)
    ※何処に所属していたかわからない場合の調べ方は、別途説明します。
  ■厚生労働省による各都道府県の窓口案内
  各都道府県担当部署を検索し、問い合わせてください。

  ■厚生労働省・旧陸海軍から引き継がれた資料の写し等の請求について 
  厚生労働省へ開示請求をする際はこちらをご参照ください。

 

  • 誰が申請できるの?
    主に、本人または3親等以内の親族。
    ただし、都道府県または事情によって、2親等までの親族に限る場合や、4〜6親等までの親族が申請できる場合もあるため、問い合わせてみるのが確実です。
    戦後70年が過ぎ、調査対象者がひいおじいさんのお兄さん(4親等)などというケースが増えています。3親等以内でないからと言って諦めるのはまだ早い!

 

  • 申請に必要な書類は?
    各発行元によって若干の違いがありますが、基本的には以下の書類が必要です。
    ① 申請書・・・厚生労働省または各都道府県の担当部署に問い合わせて取得します(それぞれ形式が異なります)。Webサイトからダウンロードできる場合も多いです。
    ② 戸籍謄本の原本・・・対象者と申請者の関係を証明できるものを用意します。ただし、申請希望者ではなく、その親などの親族本人からの申請を求められることがあるため、申請前に「誰が申請できるか」「誰の戸籍謄本が必要か」を確認しておきます。
    ③ 申請者の身分証明書・・・顔写真付きのものが一般的ですが、ない場合は担当部署に確認しましょう。
    住民票やその他の書類の提出を求められることもあるので、ご注意ください。

 

  • 申請時に必要な情報は?
    ① 調査対象者の氏名・生年月日・・・戸籍謄本で確認できます。
    終戦時の本籍地・・・戸籍謄本で確認できます。
    ③ 所属先(例:陸軍・第○○師団・○○隊)・・・最低限、陸軍か海軍かまではご自身で調べていただく必要があります。

 

  • 問い合わせた際に軍歴証明書ではなく「兵籍簿」と言われたけれど?
    兵籍簿(へいせきぼ)は当時、手書きで記録された書類です。詳細が記載されており、これを元に履歴書のようにまとめたものが軍歴証明書です。
    自治体によっては軍歴証明書が作成されておらず、兵籍簿そのものを軍歴証明書として発行しています。兵籍簿は手書きで細かな文字が記入されているため、読みにくいですが、軍歴証明書より詳しい記録が得られることも多いです。
    また、軍歴証明書が作成されている場合、基本的に兵籍簿は開示されません。

 

  • 実際に開示請求してみよう
    1. 担当部署へ軍歴の有無を電話確認(火災などにより消失している場合があります)
    厚生労働省は有無の電話確認を行っていないため、申請の手続きに進んでください。
    2. 申請書を入手(1もしくは2の段階で、担当部署に疑問点や注意点をまとめて聞いてしまいましょう)
    3. 申請書の記入(わからない部分は不明と書いてください。用途・目的の欄は「家族史の作成」など、しっかりと記入しましょう)
    4. 必要書類を揃える(ここが一番面倒なので、役所に「軍歴証明書を取得するために調査対象者と申請者の関係が証明できるものが欲しい」と伝えて、指示を仰ぎましょう)
    5. 申請書と必要書類を郵送
    6. 発行手数料の支払い(5の後に料金と支払方法の通知がきます)
    7. 軍歴証明書が送られてくる(早ければ一週間、長い時は三ヶ月ほどかかることもあります)

 

軍歴証明書の発行は、思っているより時間と手間がかかります。
わからないことがあれば、とにかく電話で聞いて書類の不備をなくしてしまいましょう。

また、調査対象者が陸軍軍人・軍属で、本籍地の都道府県担当部署に軍歴が残されていない場合、海外で戦死された方であれば厚生労働省が軍歴を保管している可能性があります。

※一部、軍歴がまったく残されていない方々もいらっしゃいます。

 

 

2. 所属先を調べよう(陸軍?海軍?)

調査対象者や当時を知るご親族が亡くなっている場合、太平洋戦争に従軍していたことはわかっていても所属先情報が手元にないことも多いでしょう。
聞く相手がいない、そんな時の調べ方をご紹介したいと思います。

と、その前に一つ。よく「おじいさんは飛行機に乗っていたそうだから空軍だろう」というように思っておられる方がいらっしゃいます(筆者も子供の頃はそう思っていました!)
旧日本軍には空軍はありませんでした。詳細は割愛させていただきますが、空軍がないということは、たとえパイロットであっても陸軍飛行隊か海軍飛行隊いずれかの所属になります。
そのため、飛行機乗りであったという情報だけではどちらの所属かわからず、所属先を調べる必要があります。
以上を踏まえた上で、調査を進めていきましょう。

 

  • 戸籍謄本を読んでみる
    対象者が戦死している場合、戸籍謄本には死亡年月日と戦没地が記載されています。戦没地を調べることで陸軍か海軍かの見当をつけることができます。
    また、戦死の届け出をした部隊長の名前が記載されているので、その方が陸海軍どちらに所属していたかで対象者の所属がわかります。

 

  • 戦没者名簿を探す
    終戦時の対象者の本籍地が判明している場合、その地方自治体や図書館に戦没者名簿がある可能性があります。
    また、郷土資料の中に戦没者の一覧が掲載されていることもあります。
    図書館のレファレンスなどを利用して、名簿の有無を確認してみましょう。

 

  • 本籍地の護国神社靖国神社の御祭神を照会する
    これらの神社に問い合わせ、調査対象者が祀られているか・またその情報を照会してみましょう。
    ご親族であれば回答をいただけるかと思います。

 

  • 遺影の軍服を調べてみる
    戦死された方の遺影は軍服姿のものが多いです。軍服を調べることで所属がわかります。
    インターネットや書籍で似たものがないか見てみましょう。
  軍服 (大日本帝国陸軍)
  軍服 (大日本帝国海軍) 

 

  • 墓石を確認する
    戦死された方のお墓には、入営先・戦没地、最終的な階級などが彫ってあることがあります。
    お墓参りの際に今一度よく見てみましょう。

 

  • 遺品を確認する
    手帳や日記があるという方は稀かと思いますが、もし発見した場合は内容を確認してみましょう。
    また、仏壇の引き出しなどに遺品がしまわれていることもあるので、失礼のない範囲内で探してみるのも一つの手段かと思います。
    戦地からの手紙(軍事郵便)があれば、そこから得られる情報は多いので読んでみましょう。軍事郵便の読み方については別途解説いたします。

 

どうしてもわからない場合は、防衛研究所資料閲覧室に相談してみましょう!
防衛研究所資料閲覧室 03-3260-7102

 

3. 戦地からの手紙(軍事郵便)を読んでみよう

拝啓 その後の農繁は如何致し居るか伺い申します。
俺も元気にやって居ります故、御安心下さい・・・・・

これは筆者の実家にあった、おじいさん(義理)からの絵ハガキに綴られた言葉です。身内贔屓かもしれませんが、遠い戦地から家族を案じ、励ます優しい人柄が窺えます。
もう少し読み進めてみたいところですが、ここでは手紙の内容ではなく、ハガキから得られる差出人の情報について解説していきたいと思います。

ご存知の方も多いかと思いますが、戦地からの手紙は「軍事郵便」と呼ばれ、「内容に不適切な箇所がないか」「万が一、敵の手に渡った際も居場所や部隊の情報が知られることがないか」と検閲されてから内地へと届けられました。
そのため、差出人が何処からこの手紙を出したのか、どの部隊に所属していたのかは一見わからないように書かれています。
ですが、解読方法さえ知っていれば、大体の位置や所属部隊がわかるようになるのです。少しでも差出人様の情報が得られるよう、お手伝いができれば幸いです。

 

【陸軍】

まず、注目していただきたいのは以下の三箇所です(青枠部分)

 

①所属部隊が派遣された場所(手紙を出した場所)

②所属部隊名

③検閲者の情報

 

  • ①所属部隊が派遣された場所(手紙を出した場所)
    北支派遣となっています。北支とは北支那の略で、現在の中国北部を指しています。つまり、○○派遣の○○が何処の国・地域かを調べることができるのです。
  ■派遣地域の略称一覧
  Web上で探してみたのですが、一覧に相当するものが見つかりませんでした。発見次第、お知らせしたいと思います。
  書かれている「地域名」をインターネットで検索してみてください。

 

  • ②所属部隊名
    雪第三五三二部隊となっています。これは通称号と呼ばれ、部隊の名称を秘匿するために用いられた暗号名の一種です。
    漢字の符号(この場合は雪)を兵団文字符、個別の番号(この場合は三五三二)を通称番号と呼称し、これらを合わせたものが通称号となっています。
    「雪」とは陸軍歩兵第36師団を指しており、「三五三二」は第36師団野戦病院隊を指しています。
    ここまでわかれば、差出人の調査も捗るのではないでしょうか。

 

  • ③検閲者の情報
    この軍事郵便の検閲を行った方の情報です。差出人と同じ部隊名(通称号)が記載されており、また、「陸軍」と所属が明記されています。
  ■兵団文字符一覧・通称番号一覧
  Web上で探してみたのですが、一覧に相当するものが見つかりませんでした。発見次第、お知らせしたいと思います。全軍の一覧は書籍でも見つけるのが困難な状況です。
  書かれている「兵団文字符+軍団」や「兵団文字符+師団」でインターネット検索してみてください。 
  ■アジア歴史資料センターの公開資料

 

【海軍】

海軍では陸軍と編成が異なるため、上で説明した通称号は用いられていませんでした。
また、筆者が海軍の軍事郵便を所有していないため、画像の提供ができないこと、見識不足のため詳細をお伝えできないことをお詫び申し上げます。

海軍では、部隊の所在地と固有名を秘匿するために、全部隊に郵便符号を割り当てていたようです。陸軍で言う通称号の役割を果たしたと思われます。
郵便符号には以下の二種類があり、これを解読・推理することでより詳細な情報が見えてきます。

  • ①海軍部隊区別符号
    例)ウ一九三(ウ193) → 第一通信隊
  ■海軍部隊区別符号の一覧について
  Web上で探してみたのですが、全部隊の一覧に相当するものが見つかりませんでした。発見次第、お知らせしたいと思います。

 

  • ②海軍所在地区符号
    例)ウ二七(ウ27) → 硫黄島
  ■アジア歴史資料センターの公開資料
  昭和19年6月1日 海軍公報 別冊 郵便物取扱に関する例規 
  この中にある、(附録)所在地区別符及部隊区別符表(1)〜(3)を参考にしてみてください。

 

差出人アドレスの例:横須賀郵便局気付 ウ二七 ウ一九三 ○○隊 (上記を元に筆者が作成した架空のアドレスであり、実在・実物の有無は不明です)

 

当ページの記載に誤りがある際は、資料をご提示の上、お知らせいただけますようお願い申し上げます。

 

4. その他の資料の探し方

  • 戦史叢書
    戦史叢書(せんしそうしょ)とは、防衛研修所戦史室 (現在の防衛省防衛研究所戦史部の前身)によって編纂された公刊戦史です。
    陸軍68巻、海軍33巻、共通年表1巻、全102巻と後に出版された史料集2巻で構成されています。すべて読むことは難しいため、調査対象者が参加した戦いの項目を抜粋してみてくだい。
    なお、公刊戦史となりますので、調査対象者個人についての記載はほぼありません。どのような戦いであったのかを知る資料として読んでいただくのが望ましいと思います。
    現在は廃版となっていますが、国立国会図書館防衛研究所史料閲覧室、一部の専門図書館大学図書館都道府県や政令指定都市の中核となる図書館や、靖国神社靖国偕行文庫などで閲覧することができます。
    ※2018年12月よりWeb上で全巻の閲覧が可能となりました。
  ■戦史史料・戦史叢書検索

 

  • 部隊史
    戦後、復員された方々(戦友会など)の手で編纂された各部隊の記録です。公的なものではありませんが、各部隊の詳細が記されている大変貴重な資料です。
    多くの場合、巻末に戦没者名簿があり、体験者の手記の中には戦友や上官の個人名が記載されていることもあります。根気よく読み進めるうちに、調査対象者様のお名前を発見する可能性があります(あくまで可能性です)
    なお、自費出版のため、発行部数は多くありません。国会図書館(閲覧のみ)や一部自治体の図書館などに所蔵されていますので、お近くの図書館のレファレンスで取り寄せが可能か確認し、閲覧申請を行ってください。

 

  ■アジア歴史資料センターTOPページ
  ■戦史資料の検索方法解説ページ

 

  • 防衛研究所資料閲覧室
    防衛研究所が保管している資料を訪問して閲覧することができます。また、レファレンスにも応じてくれます。
    遠方の方は郵便にて資料の請求、レファレンスの依頼も可能ですので、問い合わせてみてください。
  ■防衛研究所資料閲覧室

 

  • 靖国神社靖国偕行文庫
    靖国神社靖国偕行(かいこう)文庫で保管している資料を訪問して閲覧することができます。レファレンスも行っています。
  ■靖国神社靖国偕行文庫

 

いかがでしたでしょうか?
調査を始めた当時、筆者には記事にしたような知識はまだなく、周りに相談できる相手もいませんでした。ですが、色々な機関のお世話になるうちにかけられた「ご先祖様も喜んでいると思うよ」という声に励まされ、何とか自分が納得できる形で調査を終えることができました(思えば本当に長い道のりでした・・・)

この経験が、同じ想いを抱えた皆様の手助けとなることを願っております。

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