history for peace’s blog

このブログでは、history for peace がイベントのお知らせや活動報告を随時配信していきます。

【開催報告】オンラインで話してみよう~みんなが“聞いた”戦争体験 Vol.2~(2021年1月31日開催)

昨年11月21日に「オンラインで話してみよう~みんなが“聞いた”戦争体験」を開催したところ、大変好評だったため、去る1月31日(日)、第2回目となる「オンラインで話してみよう~みんなが“聞いた”戦争体験」を開催しました。
 

第1回は申込時に親族の体験談の話をするか、聞くだけかを選択して頂きましたが、今回はあらかじめ決められた話者のお話を選択して頂くスタイルとしました。
 
前半、後半で各2名の中から1名を選んでもらいました。お話のテーマは以下の通りです。
各テーマの概要はこちらをご覧ください。
 

<前半>

(1)「広島」――加害と被害が折り重なった都市で
(2)日中戦争で亡くなった曾祖父の体験
 

<後半>

(3)硫黄島と沖縄特攻で亡くなった祖父の兄
(4)「玉砕の島」からの手紙
 
 
 
 
今回の参加者は22名でした。学生が約1/3と比較的多めで、他は20代の社会人から70代の方まで、多様な世代の方にご参加いただきました。
 
また、前回話し足りないという意見があったことから、今回は終了後に30分間のフリートークの時間を設け、自由に話し合いました。
 

 
参加者の満足度は非常に高く、アンケートでは「満足した」が76%、「ある程度満足した」が24%で、全員にそれなりに満足していただくことができました。
 
アンケートから、主なものを抜粋して紹介します。
 

<感想>

  • 細かな資料を示しつつ、親族から聞いた当時の状況(そのとき感じたこと)の説明もあり、分かりやすく、共感もしやすかった。
  • とても刺激的な会でした。ありがとうございます。ちゃんと、こういう人たちがいてくれることにすごい希望を感じました。はぁ、捨てたもんじゃないですね、この国は。今日のスタッフさんたちを大切に大切にしていきたいです。
  • 歴史の資料そのものを見たり読んだりすることでは見えてこない、語り部自身のストーリーで、「過去のものではない」「今まさに自分(自分たち)に直結していることだ」というふことを感じたいと思いました。
  • 60代で、親たちや被害者の戦争体験を直接聞き、それを伝えることができる最後の世代です。当事者が亡くなっていくことにより、継承の難しさに悲観的になっていました。若い人たちのこの試みは驚きで、zoomを使いこなし、見知らぬ人たちと話し合えるこんな方法があるとは、素敵すぎます。
  • 若い人たちが、自分自身から出た問いに端を発し、粘り強い努力で親族の足跡を追っていき、亡くなった人の戦争体験をとても具体的に身体性を伴う自分自身の体験に変換していく過程に、とても感銘しました。

<イベントの趣旨・形式について>

  • 三者視点の話は、調べた経緯や家庭も含め、初めて聞いた話だったのでとても新鮮だった。
  • 「直接体験でない戦争体験をうかがう」という私にとっては初めて体験でしたがとても説得力のあるもので、発表者の方の並々ならぬ調査に支えられているということを感じました。
  • 戦争世代がもういなくなる中での試みとして、有望だと思います。コロナが終わっても、ズームという形は生かしていけるのではないでしょうか。
  • 自分が参加していない他のセッションの方も気になりました。グループに分けなくてもいいのかな、と思いました。
今回の報告は以上となります。
history for peaceでは、今後も本イベントを継続していきますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。